●2020年8月 【続】飼い主が亡くなった家に取り残された猫達の保護について●
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●2019年4月 飼い主が亡くなった家に取り残された猫達の保護について●
2019年4月の頭に猫の保護について緊急SOSがありました。
飼い主さんが亡なくなり、飼われていた数匹の猫達が置き去りになってしまったそうです。
すでに4月10日に『愛護センター』への収容が決まっており、命のタイムリミットが迫っている為、一刻の猶予もありませんでした。
その為、『猫だらけ展』では緊急の里親募集を行いました。
Twitterでの呼び掛けに沢山の方が反応して下さり、温かいメッセージを頂き、過酷な状況で活動するスタッフの励みになりました。
本当にありがとうございました!!
数匹の里親も決まり、皆様のご協力とスタッフの頑張りで『愛護センター』への収容を一歩手前で防ぐ事が出来ました。
しかし、浮き彫りになった問題についても今後は考えていかなければなりません。
高齢化の進む中、ご高齢の一人暮らしでペットを飼われている方は珍しくありません。
身寄りのない飼い主の亡くなられた後、ペットはどうなるのか・・・その対策が今後の問題です。
・・・そして、保護した猫達のエイズ(キャリア)について
保護した猫達の中に『猫エイズ(キャリア)』の子達が居ました。
『エイズ』と聞いただけで恐ろしく感じてしまい、引き取りを拒否してしまう気持ちも分からなくはありません。
ですが、一度ご縁を感じた猫であれば『猫エイズ』と聞いただけで【正しい知識】を持たずに拒絶してしまうのは残念だと感じたので『猫エイズ』について少しお話しさせて頂きたいと思います。
・『猫エイズ』は猫同士の感染症です。
・発症すると免疫力が低下して様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
・特別な治療法が無く、感染すると生涯『猫エイズ』とお付き合いしていく事になります。
・他の猫への感染が心配される為、基本的に多頭飼いはオススメ出来ません。
その為、誰でも飼育出来る訳ではないかもしれません。
ですが、それで『猫エイズ』の子には行く場所が無い・・・なんて終わりにしてしまうのは可哀相です。
もし、ご縁を感じた猫ちゃんが『猫エイズ』で心が揺らいだ場合、飼える可能性も大事にして頂けると嬉しく思います(^^)
・1匹飼いで飼育する。
・健常猫との避けて飼育する事が可能な環境。
・すでに『猫エイズ』の子を飼育していて新しい子を迎える。
当方(山内)の家では猫を4匹飼っており、内1匹が『猫白血病(キャリア)』です。
2世帯住宅なので、3匹に5種混合ワクチンを接種させて2階で私が飼育し、1匹は1階でお義父さんが飼育しております。
『猫白血病』の子は1年に1度の血液検査をしていますが、今のところ異常は無く、他の猫と変わらず元気いっぱいに暮らしています。
もちろん、発症した時の病院代や介護は避けられませんが、ご縁を感じた猫を飼う!!と決めたのであれば、それを背負って一緒に暮らしていくものだと思います。
【差別ではなく区別】
少しでも『猫エイズ』の見方が変わったら嬉しく思います(^^)